日本著作権育英財団奨学金について
日本著作権育英財団の奨学金の特徴は、中学生・高等学校生を対象とする点にあります。近年、企業や団体による奨学金制度を見受けるようになりました。社会全体で子どもたちの教育を支援するこの流れは大変素晴らしいことと思います。しかし、その奨学金制度の多くは高等教育を受ける大学生や大学院生を対象としています。我が国において中学校は、義務教育であり100パーセントの進学が求められ、高等学校も義務教育ではないものの、進学率は95パーセントを超えています。しかも、中学校、高等学校への進学には、小学校とは違い、制服、体操服、通学カバン、通学靴、上履き、教科書代、参考書代等々、様々なお金が掛かります。自治体によっては、そうした物品購入のための助成金、補助金等、就学支援制度もあります。公立高校の学費は、国の支援制度である「高等学校等就学支援金制度」や各自治体による学費無償化も進んでいます。
しかし、そうした補助金を受けるためには、たくさんに書類を揃え役所に出向かなければなりません。忙しい保護者に数万円の補助のために仕事を休ませるのは酷な話です。
現実に目を向けると、裕福な国であるはずの我が国において、中学校進学、高等学校進学を控えるご家庭の中には、生活保護は受けていないが、保護者が頑張ってもギリギリの生活を送っていらっしゃる家庭が多数あります。本奨学金は、そうした『頑張っている家庭の子どもたち』が笑顔で中学校、高等学校に通う助けとなる返還義務のない給付型奨学金を支給するものです。
日本著作権育英財団の奨学金の種類について
当財団の奨学金には、2種類の奨学金があります。いずれも給付型の奨学金ですので返還義務はありません。奨学生の募集方法、支給内容、受給中の規定は、同一ですので奨学生の募集は一括で行います。
■ スマイル奨学金
「スマイル奨学金」は、育英財団の基金や、著作権料などの寄付によって運営されている基本的な奨学金制度です。経済的な理由で勉学環境が難しい子どもたちが、安心して学び続けられるよう支援しています。
この奨学金は、以下のような多くの方々からのご支援によって成り立っています。
• 日本著作権教育研究会の基金
• 入学試験や教育教材の著作権処理によって生じた著作権料のご寄付
• ホームページを通じた一般の皆さまからのご寄付
• 企業からのご寄付
多くの「想い」が集まり、子どもたちの未来を支える力となっています。
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■ じぶん奨学金
「じぶん奨学金」は、支援者が“じぶんの想いを込めた名前を冠した奨学金”を作ることができる、特別な寄付制度です。子どもたちへの支援を、より身近に、より具体的に感じられるしくみとなっています。
◎ 特徴：
• 一口130万円（入学準備金10万円＋奨学金3万円×36ヶ月＋事務費）で1名の子どもを3年間支援できます
• 奨学金には支援者のお好きな名前をつけることができます。例：「○○記念奨学金」「夢応援奨学金」など
• 支援を希望する子どもたちの中から、最終選考に立ち会い、受給者を直接選ぶことも可能です
• あなたの奨学金を受け取った子どもから、毎学期ごとに手紙が届きます。支援を、心から実感していただけます
「じぶん奨学金」は、支援者の想いを直接届ける『あたたかい支援のかたち』です。
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